VALLOON高等学院 在校生インタビュー
高校1年生・Fくん

2024年に開校したVALLOON高等学院には、全国から美術を学びにくる生徒たちがいます。
今回お話を聞いたのは、中学卒業後、地元・仙台から単身で神奈川へ移り住み、現在美術に打ち込む高校1年生のFくん。
親元を離れ、一人で新しい環境に飛び込んだFくんが語る「今」と「これから」をお届けします。
■VALLOON高等学院を知ったきっかけ
VALLOON高等学院との出会いは、お母様が美術予備校を調べていた際に見つけたことがきっかけでした。
──「通信制で高校に通いながら、美術の実技は湘南美術学院で本格的に受けられる。その特徴に興味を持ち、実際に面談や見学をすることで入学への思いが強まっていきました。」
小さい頃から絵が好きで、実家には幼少期の作品が飾られているというFくん。
しかし、絵を習った経験はなく、本格的に美術を学ぶのはVALLOON高等学院が初めてです。
「ここなら美術の基礎からしっかり学べると思いました。」
地元では、美術を専門的に学べる環境が限られていたこともあり、“しっかり実技を学びたい”という思いが入学の決め手となりました。
■家族の反応と、上京の決断
仙台から神奈川へ。
高校1年生での一人暮らしは大きな決断です。
ご家族は心配しつつも、本人の意思を尊重し背中を押してくれたそうです。
「不安はあったけれど、やってみたい気持ちの方が大きかったです。」
実際に上京してからは、学校や制作に前向きに取り組んでおり、講師も驚くほどの順応力を見せています。
■入学後の生活─制作の日々と変化
VALLOON高等学院とは、神奈川県にある2つの教育機関「湘南美術学院」×「鹿島山北高等学校」が提携して運営する、美術に特化した通信制サポート校です。
学びの柱は、
・自宅などで行うレポート学習
・湘南美術学院での実技授業
の大きく2つ。
Fくんは特に、実技の授業を楽しみにしている様子です。

石膏デッサンや基礎的な課題にも、前向きに取り組んでおり、「授業がある日はすごく楽しそうに制作している」と先生方も話します。
■実技講師からのコメント
インタビューの途中で同席していた、実技講師は、Fくんについて次のように語ってくれました。
「人懐っこくて、環境にもすぐ馴染んでいました。
製作中の姿勢も真面目で、初めての課題でも“もっと描きたい”という気持ちが伝わってきます。
まだ伸び代がたくさんあるので、これからの成長が楽しみです。」
講師の視点から見ても、初めての実技に前向きに取り組む姿勢が強く印象に残っているようです。
■仲間から受ける刺激
湘南美術学院の基礎科には、中学生の頃から通う生徒も多く在籍しています。
そのため、Fくんにとっては良い刺激が多い環境です。
「描ける人が多くて驚いたけど、見て学べることも多いです。」
周囲の姿から学びながら、自然と視野が広がり、“自分の好きな表現”について考えるきっかけも増えてきました。

■これからの進路について
現時点で、Fくんは
「日本画や油画など、興味のある分野をこれからしっかり考えていきたい」
と話しています。
まだ高校1年生。
焦らず、学びの中で“自分が本当に進みたい道”を見つけていく予定です。
■進路に迷っている同世代へ
最後に、「環境を変えて美術を学びたい」と考えている中学生・高校生へのメッセージを尋ねました。
「不安はあるけど、興味があるなら挑戦してみてほしい。
やってみたら、意外とできることもあります!」
仙台から神奈川へと、勇気をもって新しい道へ飛び込んだFくんだからこそ言える言葉です。
同じように迷う誰かの背中をそっと押してくれるメッセージとなりました。
