各専攻科の紹介
基礎デッサンコース(オンラインコース)|
基礎科(通学コース)
対象学年:主に高校1・2年生
「美術の基礎となるデッサンを学ぶ」
鉛筆デッサン
白〜黒のなかに、たくさんの色
みんながよく使っている鉛筆。字を書くのではなく、デッサンを描くときはとても多くの種類を使い分けます。
BはBLACKブラック:黒い柔らかくて濃い(10Bまで種類があります)
HはHARDハード:硬くて薄い(10Hまで種類があります)
FはFIRMファーム:しっかりした(HBとHの中間です)
基本の3つの記号の意味を覚えていっぱい試してみよう!
木炭デッサン
描いて、直して、また描いて
木炭は木炭紙と相性がとても良いです。
早く黒くしたり消したりできるので、形が違うなと思ったときには鉛筆よりも直しやすい画材です。
また、たっぷり炭を乗せた後に、手やパン、ガーゼや擦筆、練り消しゴムなどで多くの色幅を出すことが可能です。
受験コース(オンラインコース)|
受験科(通学コース)
対象学年:主に高校3年生
「各専攻にわかれ、美大受験に向けた合格力を身に付ける」
油画科
根拠から導く本質的な絵画指導へ
「皆さんが絵画表現の世界に思い抱くイメージは、“個人の感覚や抽象的な価値観が全てを決める世界”との認識ではありませんか?」
確かに一般的にはこれに準じた指導方法もあるのでしょうが、私たちは違います。良い作品には、その要因となる根拠が備わっているという、共通した側面があり、それ自体は様々です。
下記で語るような史実に対し、都度に具体的な観点を持ちながらシャープに切り込み、この“様々な根拠”を具体的に紐解きつつ、丁寧に個人の資質と向き合いながら絵画指導を行います。
日本画科
「本物の絵画力」
をしっかりと育てる
日本画科では、一人ひとりの発想力や絵の持ち味を見極め、個性を活かす指導を行なっています。
将来、絵に携わっていく上で必要になる「ものの見方、考え方」を育てるため、絵画に対する興味を引き出すような指導を行い、基本からじっくりと実力を高めていきます。
「本物の絵画力」があなたの夢を現実にします。
彫刻科
自分の可能性を
最大限に広げよう!!
彫刻は常に現実と地続きです。この世界にひとつの彫像を、実物を作り上げること、新しい可能性を創造すること。
彫刻科は、リアルを強調します。なにかをリアルに再現することのリアルではなく、常にライブ(現前)であることを本質とします。
そのことから、この場所、この出会い、この時間、わたしたちが向き合うことから彫刻は立ち現れます。
立体造形の基礎技術を学ぶことは、将来、様々な素材に触れるなかで様々な利点があります。石材、木材、金属、土、VRや3Dプリンターまでも。世界はいまも常に変化し続けています。そして彫刻もまた、揺れ動き続けるでしょう。
工芸科
工芸の世界とは?
私たちの周囲を見渡せば、様々な事象が溢れています。そういった中でも自分のものさしや価値基準を持ち、世の中にアプローチできる人に育ってほしいと願っています。
工芸の世界というのは簡単に答えに辿り着くものではありません。周囲から見れば時間がかかり、大変そうに映る作業も、そこに面白さを見出していく、この姿勢がとても大切です。これは、受験も同じです。少しだけ正解に近づいた気がしても、上には上があるはず!
検索ひとつで答えが出てしまう時代とは逆行しているようですが、工芸の醍醐味は素材の「声」に耳を澄まし対話しながら、その素材が最も輝く瞬間をかたちにする技を磨くことです。自分に妥協することなく目標に向かってチャレンジすることを習慣にしていこう!
デザイン科
デザインとは何か?
絵で物事を飛躍させ統合すること。
言語でそれらの意味内容を目的と照らしながら検証し、誤差を修正すること。
この相互作用から生まれる高い精度のコミュニケーションを、デザイン科は目指します。
造形要素の構成は、それが表す情報としての性質を分析的に考えることで、その意味内容の精度を向上させることができます。造形要素が持つ固有の情報、その組まれ方、位置、関係性によって立ち現れる効果の一つ一つを習得していきます。
また、デザインは、デザインを勉強するだけでは飛躍の手段を一定以上に増やしません。
歴史上のさまざまな様式の建築、絵画、彫刻にデザインのヒントを学びます。美術史上に無数に存在するアイデアは、受験生の発想力を大きく広げるでしょう。
建築科
社会に対しての提案者となる
我々は将来、様々な設計に携わり、インテリアや都市計画に到るまでの多岐にわたる分野とスケールを行き来します。まだ世に存在しない計画を具現化させる、社会に対しての提案者となるのです。
建物をひとつ作る時、全体の概要から構造、素材、予算など、すべてを取り仕切る役を担い、単にデザインするだけでなく、様々な断面を考察し関連性の均衡をつくることが求められます。それは受験においても同様です。共有と共感を生む表現をいかにして構築していくか、その発想力、計画性が問われます。建築科では、様々な種目に取り組み、将来建築に携わる者として必要な基礎力を築きます。
幅広い課題構成で、
“造形力” “空間脳”を徹底鍛錬!
実際に見て描けないものは、想像で描けるはずがない。その見地から、静物デッサンや建築写生など、実際の対象を見て描くこと、体感することを主軸に経験を積み上げ、立体構成では、立体的・造形的感覚を身につけていきます。それらの実技種目を通して、最終的に重要となる空間・建築的提案性の引き出しを増やし、その中身を充実させることが、一年を通した主題です。
立体構成
デモンストレーション
- 課題
-
木立方体が高さ450mm以上の高さに配置された立体を構想せよ。
- 条件
-
最低高さ450mmのレベルに立方体の最低面か最底辺がくることとする。
立方体の一面か一辺のいずれかは水平であること。
立体は机と接着してはならない。
5mmダンボール板は机と接してはならない。 - 材料
-
A1サイズ 5mmダンボール板 1枚
A1サイズ 1mmスチレンボード 1枚
A3サイズ トレーシングペーパー 2枚
木立方体 1個 - 完成作品
先端芸術表現科
自然 / 情報 / 社会
NATURE / INFORMATION / SOCIETY
先端芸術表現科は、美術史の文脈を捉えながら、自然、情報、社会の相互作用に関わる制作や研究を行います。
主に立体、空間インスタレーション、映像、絵画やアニメーション、フィールドワークやワークショップ、写真、音、コンピューターグラフィックス、言語や理論演習、パフォーマンスなど、メディアを横断しながら総合的な構成力と社会に対する表現技術を養い、現代の美術表現を探求していきます。
受験デッサン科
※通学コースのみとなります。オンラインをご希望の方は、基礎デッサンコースをお選びください。
どうして「デッサン」が必要なのでしょうか。
創造することの前提となる、周囲にある様々な「もの」や「こと」に対して丁寧に観察する眼差しを養うこと。
見たものや感じたことを「伝達するスキル」を獲得すること。
試行錯誤を繰り返しながら、一定の時間集中して作業をやり遂げる意志を養うこと。
先の作業を想像し時々の行為を進める意識を持とうとすること。
まだまだ多くの理由が考えられますが、主にそういった事柄が、大学で美術・デザインの専門領域を深める就学に欠かせない「基礎」になるのだと考えています。
コツコツと継続することで確かな実力を身につけていきましょう。
デッサンは造形の「基礎」
卓上デッサンとは
小サイズの日用品(工業製品、自然物)複数個をテーブル上に配置(構成)し、説明、表現するデッサンです。近年、推薦入試などで多く採用されているタイプです。
こんな方は受験デッサン科へ
- 学科の比重が高く、週の一部を実技制作に充てたい方
- 専攻科入学を希望しているが部活動引退まで両立したい方
- 入試後、大学進学前により実技力(造形の基礎力)を高めたい方
- 専攻科に適した科(領域)が見当たらない受験をお考えの方
- 年度途中に考査が行われる総合型選抜、学校推薦型選抜(公募制)の入試をされる方