VALLOON高等学院 在校生インタビュー
高校2年生・Oさん

2024年に開校したVALLOON高等学院には、「美術を学びたい」「自分のペースで高校生活を送りたい」という理由で、全国から生徒たちが集まっています。
今回お話を伺ったのは、高校2年生の秋にVALLOON高等学院へ転校し、同時に湘南美術学院 基礎科で実技を学び始めたOさん。
入学からわずか約1ヶ月で参加した「基礎科祭※」では、来場者投票で1位を獲得。
転入前の学校生活や美術との向き合い方、そして今後の進路についてお話を伺いました。
※基礎科祭とは?
湘南美術学院で毎年行われる展示イベント。
ジュニア科(小中学生)・基礎科(中3〜高2)の生徒たちが自由制作の作品を展示する催し。
普段の制作とは異なり、「自分の興味・個性・メッセージ」を自由な発想で表現できる機会として、授業内で行われる展示。
■高校2年生の夏、進路を考え始めた
Oさんが本格的に進路について考え始めたのは、高校2年生の夏でした。
「進路を考える時期になって、これから先も続けられそうなことはなんだろうと考えました。いろいろ迷いましたが、振り返ると、ずっと好きだったのは絵を描くことでした。」
小学生の頃から絵を描くことが好きで、読書感想画の入選経験もあったというOさん。
一方で、学校に通うことが難しい時期もあり、将来への不安を感じていたそうです。
「高校を続けるかどうか、かなり悩んでいました。そんなとき、担任の先生から湘南美術学院を紹介してもらいました。」
美術を基礎から学ぶのは初めての経験でした。
「好きで描いてはいましたが、きちんと教わったことはなくて。
実際に湘南美術学院の授業を受けてみて、『もっと描いてみたい』と思いました。」
その実感が、進路を考える上での一つの転機になったといいます。

■VALLOON高等学院へ─自分に合った学び方
夏期講習会への参加をきっかけに、美術を学ぶ進路を意識するようになった一方で、これまでと同じ学校生活を続けることへの不安も残っていました。
通信制高校も含めて進路を調べる中で、OさんはVALLOON高等学院の説明会に参加します。
「美術の実技は湘南美術学院でしっかり学べて、レポート学習は自分のペースで進められると聞きました。今の自分には、この形が合っていると感じました。」
説明会後に受験を決意し、面接を経て合格。
2025年10月、VALLOON高等学院へ転入し、新しい環境での高校生活がスタートしました。
■転入後に感じた環境の変化
─通信制高校としての学び方について、どのように感じていますか?
「前の学校は1コマ65分で授業時間が長く、通学も大変でした。
今は自分のペースで課題を進められるので、負担が減ったと感じています。」
実技制作について話すときは、さらに表情が明るくなります。
「実技の授業は本当に楽しいです。描いている時間が全然苦にならなくて、気づくと時間が経っています。」
■初参加の基礎科祭で“来場者投票1位”
転入した翌月、Oさんは湘南美術学院のイベント「基礎科祭」に参加しました。
2025年度は11月1日・2日に鎌倉芸術館で実施され、多くの方が訪れました。
Oさんが基礎科祭で発表したのは、馬をモチーフにした縦構図の作品。
「インパクトのある大きな作品を制作したくて、モチーフには馬を選びました。
途中まで描いていた作品があったのですが、『違う』と思って全部墨汁で塗りつぶして、一から描き直しました!」
製作中の写真を見ながら、当時の様子を振り返ってくれました。



「賞を取りたい気持ちもありました。
投票がある展示だったので、見てくれた方の印象に残るように意識し、最後まで作り上げました。」
■描くほどに見えてくる課題
デッサンを始めたのは夏からですが、すでに大きな成長を見せています。
「最初は思うように描けなくて、特に石膏像の顔が難しかったです。
でも、やればやるほど面白くて、気づいたら家でもずっと描いています。」


技法については、まだ試行錯誤の段階だといいます。
「日本画の着彩みたいに絵の具を使う制作はまだ慣れていなくて難しいです。
でも、描けば描くほど理解できるし、少しずつ好きになってきました。」
■これからの進路について
─今後の進路については、どのように考えていますか?
「行きたい大学が決まりました。
まだやるべきことは多いですが、今は描くことが本当に好きだし、来年度はもっと全力で取り組みたいです。」
転入という大きな決断を経て、自分の「好きなこと」と向き合う時間が増えたOさん。
最後に今の気持ちを話してくれました。
「制作しているときが一番落ち着くし、一番楽しいです。もっと上手くなりたいし、もっと描きたい。来年度は受験生なので、ここからさらに頑張ります!」
環境を変え、自分に合った学び方を選んだOさん。
その一歩が、進路を考える上での確かな土台になっています。

